チーム作りのワークショップを企画したい方
アートセラピーは画材や粘土、自然素材、身の回りのものを使い、心の赴くままに、描画、コラージュ、立体工作などを作ります。上手く形にすることが目的ではなく、参加すること、感覚を使うことによって、新たな気づきを促します。
その過程で、うまく言葉で表せない想いや気持ちが出たり、アートによって可視化されたりして、客観的に自己を知ることができます。また、アートを介して相手を理解するきっかけも生まれます。
アートセラピーのグループワークを通して、思いやりや情緒を分かち合い、自己効力感や自己肯定感を促し、さらに仲間とのコミュニケーションを育むことをアートセラピストはお手伝いすることができます。
なぜなら、アートは、現実では上手くいかない状況、停滞してしまってどうにもならない状況を変えることができるからです。
アートで作り変えることのできる力、作り続ける力が現実でも生きるのです。子どもにとってのアートが人生の予行練習であるように、大人にとっても、アートは現実をよりよくするための練習、目に見える模型、シンボルになります。
また、ビジョンは言葉で言ってもぼんやりとしています。言葉は抽象的で、「優しい環境」って何だろう、「暖かい」ってどういうことだろうと、個々が勝手に解釈し、思いこむことで、仲間とのすれ違いに気がつかないことがあります。
頭に入っただけで満足し、分かった気になって、具体的にどう行動したらいいのかが分からないこともあります。これは、心が動かず、行動しにくいからです。アートは感覚的に心にわかりやすく訴えます。
人間は視覚に多く頼り、明確に目で見てわかる状況のほうが理解しやすいのです。そして感情が伴うことで、動くことができます。
アートで表現することで、わからなかった自分たちの考えや感情、思いこみを知ることができ、仲間のことを理解し、ビジョンを明確にコミュニケーションできます。
仲間とどんなチームを作りたいのか話し合ったり、親睦を深めたりすることは、自然の中でのワークやキャンプ、合宿、スポーツ、サークル活動でも可能ですが、場所などが問題になったりします。
アートセラピーによる仲間と作り上げる視覚表現は、会社の中や、教室、公共の施設、ある程度の広さは必要ですが、小さな場所でもできます。
もちろん、希望があれば、野外でもアートセラピーはできます。自然探索やキャンプなどと自由に組み合わせても素敵ですね。
アートセラピスト(ファシリテーター)による細心で安全なプログラムの中で、自由に自然素材や画材に触れ、作り上げ、コミュニケーションの向上とチームビルディングの役に立つことをお手伝いできたら、嬉しく思います。
